クレジットカードでお金が動く仕組みについて
クレジットカードに対しては、クレジットカードで使った分は決まった日にまとめて請求が来る、という認識しかありませんでした。
間違いではないのでしょうが、それしか知らなかったため、クレジットカードが危険と言われる点について、怖いというか何が危険なのかさっぱりわかりませんでした。
普通に使う分で危険なのであれば、そんなものは世界中で使われないわけですしね。
そんなわけで、知識を身につけるべく、カード会社に勤める友人がいたもので、聞いてみました。
私も素人ながらですが、知識を身につけることができましたので、まとめてみました。
◆クレジットカードってどんな仕組みなの?
クレジットカードは金融用語で信用取引と言われており、決済に利用することでカード会社が一時的に立て替えている、簡単に言ってしまえば、カード会社に対し利息がないの短期的な借金をしているということです。
利息がないならカード会社は何のうまみがあるの?って思うでしょうが、それは年会費や分割払いの手数料によって利益を上げているのです。
クレジットカードの所有者の立場からすれば、カード一枚でその場で現金を持ち合わせていなくても、後払いですぐに商品やサービスを手にできるために便利でしょうが、販売側はちょっと避けたい決済方法なんだそうです。
理由は現金であれば当然その場でお金を手にできるのですが、クレジットカードの場合、カード会社が販売側にお金を支払うのは翌月か翌々月になるとのことで、その間、物を売ってもお金が入ってこない期間ができるから、やりくりが大変になるそうなんです。
しかも、販売側は数%の手数料が徴収されるため、カード払いは嬉しくないとのこと。
立場が変わればそれに対する考えも変わるのでしょうが、クレジットカードは全ての人にとってメリットがあるというわけでもないみたいですね。
それではカード払いする側はどうなのでしょうか?
◆カードを利用する側って損をするの?
クレジットカード決済をするにあたり、現金払いと同じように一括払いをし、カード会社の請求に対し遅延なく支払うことができれば、何も問題はありません。
しかし、クレジットカードの便利な機能である分割払いやキャッシングなどを利用した場合や、カード会社の請求に期日に支払えなかった場合などの時には手数料が発生します。
分割払いはあらかじめ決められた支払い回数の中から希望の支払い回数を選択しますが、それに応じた手数料が発生します。分割払いにはリボ払いというものもありますが、これが少々厄介です。これは後ほど説明します。
キャッシングはカード会社から現金を借りることができる機能です。消費者金融からお金を借りることと同様で、利息が発生します。この利息は法律上許されている範囲のうち、限りなく上限に近い年率が定められている場合がほとんどであり、ATMからお金を引き出した時点から利息が発生します。
カード会社の請求に応じれなかった場合、遅延損害金という利息が発生します。この利息も非常に高額に設定されています。カード会社によってさまざまなですが、基本的には、延滞してしまった1日目から発生する言われています。
このようにクレジットカードでの支払いは一括払い以外で決済した時に発生するため、現金と同じように一括払いを心がけることで、無駄な出費を避けることができます。
では次にリボ払いについても説明します。
◆リボ払いの仕組みについて
リボ払いは分割払いの一種で、支払額を一定にすることができるという特徴があります。
当然支払い回数が多ければ多いほど、月々のカード会社からの請求額の負担が減ります。これだけ見れば良い支払い方法のように思います。
クレジットカードが危険と言われる理由はここにあります。
クレジットカードが危険というのは大ざっぱな表現であり、もう少し具体的に表現するとリボ払いが危険という意味がほとんどです。
リボ払いにも当然手数料が発生しますが、分割係数という割合で計算されます。支払い回数が多くなるほど、分割係数が大きくなりますが、支払額が一定であるという性質上、返済額が少ない場合には、元金の割合が少なく、手数料の割合が多くなることがあります。
また、もとの元金が大きく、返済額が少ない場合にも手数料の割合が多くなり、完済までの期間が長期化してしまいます。
場合によっては完済までに数年かかる場合もあり、その間に支払う手数料もそれなりに高額になってしまいます。
もうちょっと詳しく説明すると、一言でリボ払いと言っても手数料の計算方法や、返済額の決め方はいくつか存在し、どれを採用しているかはカード会社によって異なります。
残高スライド方式とかいう言葉を聞いたことがありませんか?
この言葉もその一つです。
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